ブックタイトルアイコットリョーワ 2020総合カタログ

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概要

アイコットリョーワ 2020総合カタログ

内外壁後張り工法施工要領ーセメントモルタル張りー張付材料に、既成調合セメントモルタルやポリマー配合セメントモルタルなどを使用します。JASS19陶磁器質タイル張り工事標準仕様書の下地・タイル形状区分により、下図から適用工法を選択してください。また、伸縮調整目地の位置を適切に設置し、タイルがまたがらないよう割付に注意します。1.改良圧着張り2.改良積上げ張り驅体りぬ下りぬ中0.5~2mm1~3mmタイル●張付モルタルを下地面に塗り、モルタルが固まらないうちにタイル側にも薄く張付モルタルを塗りつけ、張付ける工法。驅体下りぬ中りぬ5~10mmタイル張付けモルタル木ごて押さえ●精度の良い下地に対して、タイル裏面に5~10mmの厚さで張付モルタルを塗り、タイルを張る工法。タイルは下段より積上げて施工するため、三丁掛・四丁掛等大型の外装タイルの施工に適しています。張付けモルタル4~6mm3~7mm施工要領3.密着張り(ヴィブラート工法)4.モザイクタイル張り驅体下りぬ中ぬり4~6mm張付けモルタルタイル●張付モルタルを下地面に塗り、専用振動工具を用いてタイルをモルタル中に埋め込むように張付ける工法。驅体下中りぬりぬ1~2mm張付けモルタルタイル●下地面に張付けモルタルを塗り、タイルユニットをたたき板でたたき押さえして張付ける工法。モザイクタイルに適しています。タイル張り用振動工具3~5mm5.マスク張り驅体りぬ下りぬ中1~2mm張付けモルタル3~4mmタイル●ユニットタイル裏面にモルタル塗布用のマスクをかぶせてモルタルを塗り、マスクを外した後、張付けたたき押さえをする工法。モザイクタイルに適しています。下地について下地モルタル作製は、コンクリート打設後、養生4週間以上を目安としてください。コンクリートとモルタルの収縮率変化で、剥離の危険性が大きくなります。同様に、下地モルタル作成後も、タイル張りまでは養生4週間以上を目安としてください。品質基準に適合した吸水調整材を塗布し、セメント系下地調整厚塗材2種(CM-2)で不陸および下地の調整を実施してください。押出成型セメント板は、リブ付き専用パネルを使用しパネル素地面への直張りとしてください。ALCパネルへの張付けは、30 kg /m2(張付けモルタルを含む総重量)以下を目安としてください。伸縮調整目地についてコンクリートやモルタル下地の乾燥収縮や湿潤膨張による動き、また、タイルやモルタル等の熱膨張による動きを吸収し、タイルのひび割れ剥離を緩和するため、所定の位置に適切な伸縮調整目地を設置してください。タイル種類に関係なく、幅は10mm以上としてください。●伸縮調整目地の設置例正しい設置の例誤った設置の例●伸縮調整目地・ひび割れ誘発目地の構成例バックアップ材7mm以上打ち継ぎ部10mm以上シーリング材タイル目地について突き付け目地(ねむり目地)や深目地はしないでください。コンクリートの収縮、タイルの熱膨張による動きが吸収できず、タイルの欠け、ひび割れ、剥離の原因になります。目地詰めは、目地材の種類、タイル面状により、タイル表面に付着した目地材除去が困難になる場合があります。予め目立たない箇所で試してください。なお、黒、特濃灰色は目地残りが目立つ傾向にありますのでご注意ください。表紙張りユニット品は、紙糊が残ったまま目地詰めすると、通常の洗い作業で除去できない場合があります。P.343「表紙張りユニット品共通注意事項」を参照および実施してください。コンクリート直張りについて工期短縮、省力化などを目的とし、コンクリート面に直接タイル張りを行う「直張り工法」が増加しています。躯体精度がタイル仕上り品質に直結するため、型枠計画時から躯体精度の確保を実施してください。また、タイル施工前に下地精度を確認し、合わせて剥離防止の下地処理を実施してください。型枠精度±3mm、下地面精度7mm /3mを目標とし、不陸が確認された場合は補修を実施してください。剥離防止は、目荒し(超高圧水洗浄法、MCR工法)を実施し、張付材はポリマーセメントモルタルを使用してください。334