ブックタイトルアイコットリョーワ 2020総合カタログ

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概要

アイコットリョーワ 2020総合カタログ

内外壁後張り工法施工要領ー有機系接着剤張りー接着剤の塗布方法についてQ-CATでは、タイルと接着剤の付着率が60%以上であれば問題が無いとされています。付着率60%以上となるように、塗布方法を遵守ください。タイルの種類や仕上げによって塗布方法が変わりますので、適切な塗布方法を選択してください。1 3mmくし目の場合2 5mmくし目の場合3 5mmくし目平押えの場合※クシ目方向は、タイル裏足に対して直交また斜交としてください。※T1型タイル(225cm2を超え900cm2以下、質量3.8g/cm2)は、2に加えて振動工具を併用してください。※クシ目コテ角度は60°を保ち、クシ目高を確保ください。有機系下地調整塗材について従来からタイル張付け面の不陸調整は、セメント系下地調整塗材で施工されていましたが、薄塗りができないこと、通風や日当たりなどドライアウト対策をしなければならないなど、安定品質には高度な技術と経験が必要でした。品質不良時には、下地ごと躯体から剥離し重大事故となることが問題となっていました。「有機系下地調整塗材」が開発されたことにより、薄塗り可能でドライアウトが発生しない工法が可能となりました。また、Q?CATには「有機系下地調整塗材」の認定制度があり、「外装タイル弾性接着剤張り工事標準仕様書・同解説」が制定され、安心・安全な工法として普及推進しています。下記に有機系下地調整塗材とセメント系下地調整材の工法の比較をご確認ください。施工要領【工法の比較】弾性接着剤スタップ・ジーエスタイル張付材塗布有機系下地調整塗材スタップ・ジーエスによる不陸調整項目有機系下地調整塗材による不陸調整セメント系下地調整塗材による不陸調整下地処理不要(清掃のみ)目荒らしなど必要吸水調整材の塗布禁止必要現場調合不要水混ぜ練りドライアウト発生しない注意が必要薄塗り可不可1回の塗り厚5mm9mm(JASS19)養生期間3日程度7日以上建築物の定期調査報告における外壁の外装仕上げ材等の調査方法について(技術的助言)について2018年5月23日に、国土交通省住宅局建築指導課建築物防災対策室より国住防第1号「建築物の定期調査報告における外壁の外装仕上げ材等の調査方法について」技術的助言がされました。有機系弾性接着剤張り(スタップ工法全面塗り)は調査方法の合理化がされ、全面打診調査に加えて、引張接着試験(各階1箇所以上)により確認する方法でも差し支えないこととなりました。以下、適用条件を満たし、かつ施工記録等を提出することで、本技術的助言の対象となることとされています。引張接着試験(各階1箇所以上)で確認する場合は、大規模な仮設を必要としないことが想定されます。■技術的助言の対象となる適用条件材料外装仕上げ材(タイル)の下地有機系弾性接着剤適用条件1.コンクリート、押出成形セメント板2.上記に、有機系下地調整塗材(スタップ・ジーエス)を塗布した下地3.上記に、セメント系下地調整塗材を塗布した下地(0.25 m2未満/箇所)JIS A 5557に適合する変成シリコーン系(スタップ・ジーエス)またはウレタン系の1液反応硬化型有機系接着剤■施工記録等図書の種類内容仕上げ表下地および外装を構成する材料の種別立面図有機系接着剤張り工法による外壁タイルの位置構造詳細図外壁の断面、外壁タイルの形状施工記録下地調整塗材を下地に塗布した記録(塗布位置、塗布内容)検査記録有機系接着剤の充填状況を検査した記録、竣工時の外壁タイルの引張接着試験の記録337