ブックタイトルアイコットリョーワ　2020総合カタログ

概要

アイコットリョーワ　2020総合カタログ

床タイル張り施工要領ーセメントモルタル張りーコンクリートなどの下地材に、現場調合モルタルや既成調合モルタルを使用して、適用タイルを張付けます。JASS19陶磁器質タイル張り工事標準仕様書の下地・タイル形状区分により、適用工法を選択してください。また、伸縮調整目地の位置を適切に設置し、タイルがまたがらないよう割付に注意します。床タイルは、内部環境では人体に触れる使用箇所があるため、特に注意が必要です。雨水や直射日光にさらされる過酷な外部環境で使用される場合、浮き・割れなどの不具合が発生する場合があります。また、適切な施工およびタイルを選択しご使用ください。JASS19陶磁器質タイル張り工事の床タイル張りのポイントを抜粋しましたので、ご参考ください。【床タイルの張り方一覧】適用部位タイルの区分JIS A 5209:2010タイルの形状および大きさ(mm )タイルの張り方改良圧着張り圧着張りモザイクタイル張りセメントペースト張り外部床内部床モルタル下地敷きモルタル（硬化前）敷きモルタル（硬化後）※便所や浴室など、小面積に限る。モルタル下地敷きモルタル（硬化前）敷きモルタル（硬化後）※便所や浴室など、小面積に限る。外装床タイル外装床モザイクタイル外装床タイル外装床モザイクタイル外装床タイル外装床モザイクタイル外装・内装床タイル外装・内装床モザイクタイル外装・内装床タイル外装・内装床モザイクタイル外装・内装床タイル外装・内装床モザイクタイル300角以下○○－－300角超△－－－50二丁以下－－○－300角以下－－－○300角超－－－△50二丁以下－－－－300角以下○○－－300角超△－－－50二丁以下－－○－300角以下○○－－300角超△－－－50二丁以下－－○－300角以下－－－○300角超－－－△50二丁以下－－－－300角以下○○－－300角超△－－－50二丁以下－－○－施工要領○：適用可、－：適用外、△：事前にタイル裏面への張付けモルタルの充填状況等を試験で確認する。1.改良圧着張り2.圧着張り３～５張付モルタル適用タイル下地モルタル・敷きモルタルモルタル下地施工後、下地に張付けモルタルを塗布し、モルタルが固まらないうちにタイル裏面全体にも塗布し張付けます。200角以上のタイルに適します。モルタル下地（木こて押さえ）1 0～2 0 m m張付けモルタル5～7mmモルタル下地施工後、下地に張付けモルタルを塗りつけて直ちに張付けます。張付けモルタルが軟らかいうちにたたき押え、モルタルがタイル裏面に十分廻るようにします。300角以上の大型タイルは、クシ目高さ10mm以上。ゴムトンやヴィブラートを用いてタイルを張付けます。3.モザイクタイル張り4.セメントペースト張り張付モルタル適用タイル下地モルタルモルタル下地施工後、下地に張付けモルタルを塗布し、直ちに張付けます。ユニット紙がはみ出しモルタルで濡れ色に変わるまで、たたき押えを行います。敷きモルタル30～50mmセメントペースト2～5mmコンクリート面に敷きモルタルを敷きならした後、セメントペーストを流してタイルを置き、ゴムトン等でたたき押えながら張付けます。200角以上で厚さ20mm以上のタイルに適用します。薄いタイルには不適。【注意事項】・車両乗入れの場合は、モザイクタイルは3.モザイクタイル張り、300角以下のタイルは1.改良圧着張りおよび2.圧着張りで実施ください。・下地に付着したレイタンス等、表面の汚れを入念に取り除いてください。・施工前に水湿しを十分に行ってください。・伸縮調整目地は、縦目地３m内外、横目時４m内外ごとに設けてください。・モルタル塗布時に下地にこすりつけるように塗りつけ、下地面との密着を確保してください。・張付けモルタルは重ね塗りをしてください。・目地詰めは必ず行ってください。・傾斜勾配面に張付ける際は、サンプルで滑りにくさを確認した上で採用ください。・大型タイルの改良圧着張りについて４００角を超えるタイルは、下地精度によりモルタル付着率が大きく低下することがあるので、１０mmより高いクシ目を立ててください。・傾斜勾配面への施工について傾斜路の昇降では、水平な床よりも身体が不安定になりやすく、バランスを崩したり転倒したりする可能性が高くなります。サンプルで滑りにくさを確認するとともに、スロープ用タイル（ティア１５０角）や手摺りなど歩行補助を検討ください。341